自宅でも牡蠣を食べられるけど、やっぱりお店の方が安心で美味しい、と思っていませんか?
牡蠣の味は品質や調理方法によっても変わりますが、実は正しく下処理を行うことで仕上がりもかなり変わります。
今回は、そんな牡蠣を美味しくいただくために欠かせない下処理の簡単な方法を紹介していきます。
牡蠣は下処理が必要!
下処理をせず牡蠣を調理してしまうと、こんなトラブルが生じてしまいます。
・身が半分ほどのサイズに縮む
・生臭さ、砂っぽさを感じる
どちらも初心者あるあるなので、経験のある方も多いはず。
一生懸命作った牡蠣料理がこんなことになってしまったら、また作ろうとはなかなか思えないですよね。
こんな事態を防ぐためには、正しい牡蠣の下処理が必要不可欠になります。
パッと見がキレイでも…
スーパーなどで売られている牡蠣は店頭に並ぶ時点ですでにキレイな見た目をしていて、下処理が済んでいるようにも見えます。
しかし、細部には汚れが残っている場合がほとんどです。
牡蠣の身はとても柔らかいので、崩れてしまう可能性を考えると事前に細かく処理することは難しいのでしょう。
しかし、1食分の牡蠣を下処理するのは、それほど手間や時間がかかるわけではありません。
今までやったことがないという方は、この機会に試してみてくださいね。
牡蠣の下処理が必要な理由
牡蠣の下処理をすると、身が縮んだり、生臭さや砂っぽさを感じたりすることがなくなります。
それぞれのメリットを、詳しく見ていきましょう。
調理しても身が小さくなりにくくなる
牡蠣の可食部は半分以上が水分で占められているのですが、加熱調理の過程でこの水分が飛んでしまうことで別物のような小さい牡蠣になってしまいます。
そのため、加熱しても水分が抜けないような下処理が必要になるのです。
身の縮んだ牡蠣はどうしても見た目が貧相なので、大きくてでツヤのある牡蠣ほうが食欲をそそりますよね。
さらに、痩せた牡蠣は特有のプリプリ食感も損なわれてしまい、魅力は半減です。
ちょっとしたコツで牡蠣の保湿は可能ですから、ぜひ試してみてください。
ぬめりや雑菌、汚れを取り除く
牡蠣に限らず海産物の生臭さは汚れやぬめりが原因となっているので、出来る限り取り除くだけで別物のように食べやすくなります。
また、細かな汚れを落とすことで、食感や舌触りも良くなります。
ほんの少しの手間と時間でできる牡蠣の下処理で、自宅でも簡単に美味しい牡蠣を味わいましょう。
実践!簡単な下処理方法
それでは、いよいよ牡蠣の下処理方法を見ていきましょう。
今回紹介するのは塩と片栗粉を使う方法です。
手順はシンプルで簡単、道具や材料もすぐ用意できるものだけの実用的な方法なので、いつでも誰でも実践できるはず。
用意するもの
牡蠣(120g)
塩(小さじ1)
片栗粉(小さじ1)
水(400ml)
使う道具
ザル
ボウル
手順
1.牡蠣をザルにあげて水分を切る
2.ボウルにうつして塩と片栗粉を入れる
3.ざっくり馴染ませるたら、水を加える
4.汚れが出てくるまで優しくかき混ぜる
5.身が崩れないように気を付けながら3回前後すすぐ
6.水を切って完了
手で握ったり流水を使ったりすると身が崩れやすいので、優しく扱うのがポイントです。
箸も身を痛めやすいので使わないようにしましょう。
肌荒れや匂いうつりが気になる場合は、ビニール製の手袋を用意してみて。
また、フライやグリルなどの調理法では表面の水分をしっかり取り除いたほうがいいので、キッチンペーパーで軽く押さえるようにして、吸い取ってください。
なぜ塩と片栗粉?
塩と片栗粉にはそれぞれ、汚れを吸着して落とす効果があります。
実は、キッチンや調理器具の掃除や他の食材の下処理に使われていることもある、定番のアイテム。
塩も片栗粉も粒子が細かいので、牡蠣のヒダ裏など隅々まで行き渡たせることができ、しっかりキレイに処理することが可能です。
実際にやってみると黒くなった水分や粉が出てくるので、効果を目で見て確認できるでしょう。
加えて、この二つのアイテムは保水効果も抜群です。
塩は浸透圧の関係で、片栗粉は表面のコーティング効果で、調理しても水分量の飛びにくい牡蠣にしてくれます。
安全においしく牡蠣を楽しもう!
下処理をすると、自宅でも安全かつ美味しく牡蠣を楽しめるようになります。
ただし、塩や片栗粉では完全な滅菌することは不可能なので、加熱用の牡蠣を生食にするのはNGです。
生食用は滅菌処理がされているためどうしても身が若干痩せてしまうのですが、加熱用牡蠣の生食はリスクが高すぎます。
大きくてプリプリの生牡蠣を食べたいというときは、お店に足を運ぶのが一番賢い選択かもしれません。
まとめ
牡蠣は下処理をすることで、より美味しく味わうことができるようになります。
方法は意外と簡単で、調理の前にパパっと済ませられる内容なのでぜひお試しあれ。
いつもの牡蠣料理が格段に美味しくなるはずですよ。
自分で牡蠣を調理するのは難しそう…と感じていた方も、この機会にぜひチャレンジしてみてください。
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